2019年9月号
「木通」この果物なぁんだ?

『都会ではなかなか馴染みが薄いですが、今でも山に入ると、ツルに成っているのを見かけることがある、古くから日本で親しまれている、熟すと「ざくろ」同様、パカっと割れて果肉が露出する果物』が「木通」です。
だいたいこの漢字の読み方自体がわかりませんよねぇ?
答えは「あけび」です。
熟した「木通(あけび)」の果肉は半透明(白)で、ねっとりとした食感です。
実の中身には、種が無数入っていて、味はまったりとした甘味が口に広がります。
果肉にはビタミンCがイチゴや柿と同じぐらい含まれ、果皮にはカリウムが豊富に含まれているという、見た目の割に栄養価に優れた代物なのです。
また、「木通(あけび)」のツルは、古くから利尿、排膿作業に効果がある生薬として使われてきました。
「あけび」の名前の由来は、果実が熟すとパックリ口を開けることから「開け実」が「あけび」に転じたとか。
また、漢字名の「木通」は、ツルを利尿剤に用いて「小水を通じる木」であるということから命名されたといわれています。
ということで、食べ物の名前の由来や、その漢字名の由来を知ることで、あまり馴染みのないものが、ぐ~んと、身近に感じられるのは私だけでしょうか?!
注)名前の由来や漢字名の由来については諸説あります。