食生活マメ知識

2019年7月号

「杏子」(あんず)を使うから「杏仁豆腐」なの?

 これからの旬の果物の一つに「杏子」(あんず)があります。
 杏子の花の開花は4月下旬で、実は6月下旬頃に熟します。

 杏子の栽培に適した土地は、寒冷で乾燥した地域といわれています。
 日本では、「りんご」の産地と分布が一致しているのが特徴的で、おもに甲信越や東北地方で栽培されています。これは、西南の温暖地では花の開花が早く、受粉のために必要な昆虫(訪花昆虫)が活動する前であったり、果実がまだ幼い(幼果期)時期に霜の被害にあう確率が高く、生産が安定しないからだそうです。

 杏子の加工品で代表的なのが、杏子の種子の核である「杏仁」(きょうにん)をすりつぶしたものや、杏仁から杏仁油を抽出したものを粉末にした「杏仁パウダー」に寒天やゼラチンと砂糖を加えて作られた中国料理の定番デザートが「杏仁豆腐」です!!
※杏仁の代わりに牛乳やエバミルクを使って作られるものを「杏仁豆腐」と称することも多いようです。

 また、杏子は古来、食用というより、薬用として使用してきた期間が長い果実で、様ざまな効用が認められていることから、医療のほか、医学部をもつ大学の名前に「杏」の名を冠しているところもあります。

 ということで、「杏子」はまさしく、「薬食同源」を絵に描いたような果物であるといってよい、逸品であると結論付けたのでした!!

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