食生活マメ知識

2019年4月号

「とり貝」の「とり」って何のこと?

 「とり貝」は、年間を通じて食べることができますが、「旬」は漁獲する場所によって異なるようです。

 一般的に太平洋側は4月~5月、日本海側は6月~7月といわれていますが、国産ものは激減しているため流通が少なく、1つの貝から、寿司1貫の握りしか出来ないこともあり、高級寿司店で使用する(国産の殻付き)ことが多い逸品ですが、特に養殖も盛んな京都の舞鶴湾や、福井の若狭湾のとり貝は、甘く品質が良いことで知られています。

 名前の由来は、「貝殻から伸びる黒い足が、鳥のくちばしに似ているから」とか、「食べたときの食感が鶏肉に似ているから」という説がありますが、どちらにしても「鳥に似ている」というのが共通点で、漢字では「鳥貝」と書きます。

 高たんぱく低脂肪のとてもヘルシーで、「ビタミンB1」「ビタミンB12」が豊富ですから代謝促進の効果や、パントテン酸によって動脈硬化を防ぐ役割も期待できます。

 ちなみに刺身における「とり貝」は、貝には珍しく、そのまま生で食べるよりも、軽く湯通ししたほうが、適度な歯ざわりと、ほのかな甘みが出て美味しいことから、湯がいたものを寿司ネタとして使用していることが多いようです。

 「とり貝」の美味しさの深みを知るうえでも、食べたことのない方は、是非一度ご賞味あれ!!

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