2018年10月号

「ヌルヌル」してる「きのこ」ってなあに?
答えは誰でもわかりますよね。
それは「なめこ」です!
ほかの「きのこ」には、あの「ヌルヌル」感はありません。どうして「なめこ」にはあるのでしょう?
こんな疑問を持った人もいるのでは?!
その答えは、大きく2つの理由があるようで、
① 乾燥を防ぐためにヌルヌルしている。
② 寒さから守るためにヌルヌルしている。
でした。
「なめこ」は、湿った環境でないと大きく成長できないという性質があり、乾燥してしまうことを防ぐためにヌルヌルした成分を自分のカラダから出しているのです。
また、寒いと成長が止まってしまうため、寒さを防ぐためのコートを着ているのです。
ですから自然界の「なめこ」は、寒い日には寒さを防ぐための「ヌルヌル」をいつもより多く出すといわれています。
同じきのこでもあの「ヌルヌル」がないことからも、「しいたけ」や「しめじ」は、乾燥に強い「きのこ」であることがわかります。
ヌルヌルの正体は食物繊維の一種の「ムチン」という物質で、「オクラ」「サトイモ」「長イモ」などもヌルヌルしていますが、これも「なめこ」と同じ「ムチン」で、私たち人間の胃のなかにもこの成分を備えており、日頃の健康を手助けしています。
ムチンは、食物繊維のなかでもカラダに吸収されやすい種類であるため、「なめこ」を食べることで、より一層、消化を助けてくれたり、内臓を保護してくれる効果が期待できる逸品です。
ちなみに「なめこ」の名前の由来は、『滑らっ子』(ヌメラッコ)からきているといわれ、「なめらか茸」の意味を持っています。
ということで、これからは「ヌルヌル」や「ヌメヌメ」ではなく、「なめらか」という表現にかえてみてはいかがでしょう(笑)