2017年9月号
虫の声と気温の関係とは?

夏から秋へと移り変わっていく季節が到来しようとしています。
そこで一番わかりやすい目安が「虫の声」です。
確かに夏の真っ盛りに鳴く蝉の声が、聞こえなくなってきましたが、その代わりに虫たちが活躍する季節となりました。
虫は「変温動物」であることから、気温の変化によって鳴き声も変化します。
「秋の夜の合唱隊」といえばコオロギですが、気温によってまったく違った声に変化するようで、人間と同様、活動しやすい気温があり、気温が高いときは、羽をバタバタと激しく動かして鳴く回数が多く、気温が低くなると、羽をゆっくり動かすため、鳴く回数は少なります。
このように気温によって鳴き声のテンポが代わるのがコオロギをはじめとした虫(変温動物)たちですが、ちなみに気温が35℃以上になると鳴かなくなり、30℃のときは、とてもテンポが速く、気温が下がっていくにつれて鳴き方がゆっくりとしていき、15℃くらいになると、逆にほとんど鳴かなくなってしまいます。
従いましてこれから秋が深まっていくと、夜は鳴かずに昼間に鳴くようになります。
虫の鳴き声と気温の関係、おわかりいただけたでしょうか!
ということで、「虫たちの声がうるさい!」何て言わず、「気象予報士」にもなったつもりで、気温の予報でもしながら、これからやってくる「秋の夜長」を楽しんでみてはいかがでしょう!!