食生活マメ知識

2017年3月号

「桜餅」は2種類あるのご存知ですか?

 日本には、季節ごとに行事があり、行事食がつきものですが、特にこの季節の和菓子はとても嬉しく感じませんか!?

 春の芽吹きを感じられる逸品に「桜餅」がありますが、香りの高い桜の葉に包まれたピンク色の和菓子は、春にピッタリのお菓子ですね。

 実は、桜餅には「道明寺」と「長命寺」という2種類があるのご存知でしたか?
「道明寺」とは、もち米を蒸して乾燥させ粗引きした「道明寺粉」で作ったお餅を桜の葉でくるんだもので、「道明寺粉」を使うことからこの名前で呼ばれるようになりましたが、桜餅の「関西風」「上方風」ともいわれます。

 道明寺粉とは、水洗いしたもち米を水に漬け、蒸した後乾燥させた保存食に糒(ほしい)というものがありますが、この糒を適当な粒に粗挽きした粉が「道明寺粉」で、大阪の藤井寺市にある「道明寺」というお寺が最初に作ったことからこの名がつきました。

 この「道明寺」に対し「長命寺」とは、小麦粉などの生地を焼いた皮であんこを巻いたものを桜の葉でくるんだお菓子で、関東で桜餅といえば「長命寺」のことを指しますが、桜餅の「関東風」とか「江戸風」とも呼ばれることもあります。

 ではなぜ、「長命寺」なのかというと、その昔、長命寺というお寺の門番を務めていた山本新六という人が、隅田川の土手の桜の葉を使って作ったのが始まりだといわれています。
 当時、隅田堤には、徳川吉宗(将軍)の命によって桜が植えられ、花見客でとても賑わっていたようです。

 山本新六は、その落ち行く桜の葉を見て、桜餅を思いつき、長命寺の参拝客にお手製の茶菓子でおもてなししたことから「長命寺」と命名されました。

 皆さんもこのような、古(いにしえ)の情景を感じながら「道明寺」と「長命寺」といった「桜餅」に舌鼓(堤)されてはいかがでしょう!!


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